【つわり体験談】つわりが酷いってどんな状態?「重症妊娠悪阻」で入院した話を紹介!

入院している女性 妊娠・出産

妊娠悪阻といえばいわゆる”つわり”のことですが、皆さんは重症妊娠悪阻という言葉をご存じでしょうか?

重症というと「重い症状ってどんな感じ?」「お母さんやおなかの赤ちゃんへの影響が心配…」と不安になると思います。

この記事では、重症妊娠悪阻で入院してしまった妻の体験談をもとに、対策やおなかの赤ちゃんへの影響を紹介します。

そもそも妊娠悪阻とは

妊娠悪阻は医学的な病名であり、いわゆる”つわり”のことです。

ただ、医学的な病名が付くくらい症状が悪化した状態を妊娠悪阻というため、症状の重さは

つわり < 妊娠悪阻 < 重症妊娠悪阻

だといえます。

”つわり”についてはこちらにまとめてます!

重症妊娠悪阻とは

重症妊娠悪阻とは、読んで字のごとく「すごく重いつわり」のことで、放置するとウェルニッケ脳症をはじめとした各種臓器不全など、重篤な状態に陥る可能性があります。

最悪の場合、母親や赤ちゃんの生命にかかわる危険な状態です。

さらに脱水や栄養不足が進行すると、肝臓や脳に重篤なダメージが加わります。

特にビタミンBが不足することによって発症する“ウェルニッケ脳症”は妊娠悪阻の重篤な合併症のひとつで、記憶や運動機能に異常が生じます。そして半数以上の方に過去のことを思い出せない、新しいことを覚えられない、作り話をするといった特徴的な症状が現れる“コルサコフ症候群”と呼ばれる後遺症を残すとされています。

また、万が一治療が遅れたり、治療がうまくいかなかったりした場合は、胎児死亡や多臓器不全による母体死亡に至るケースもあります。

引用元
妊娠悪阻について | メディカルノート

予防策

残念ながら”つわり”自体が「妊娠に伴うホルモンバランスの乱れによって引き起こされる」というくらいしか解明されておらず、対症療法がメインなのが現状です。

ただ、重症化に至る要因は以下のように考えられています。

  • 初めての妊娠
  • 多胎妊娠
  • 母体の肥満
  • 摂食障害
  • 妊娠・分娩への不安や心理的葛藤(心理的要因)
  • 母親や姉妹などの近い親族が妊娠悪阻になったことがある(遺伝的要因)

引用元
妊娠悪阻について | メディカルノート

妻

母体の肥満や心理的要因は夫婦で何とかできそうだね!

病院を受診する判断基準

摂取したものをほとんど吐いてしまう、体重が著しく減っているといったことが挙げられます。

当てはまる場合は分娩を予定している病院等に問い合わせることをお勧めします。

「その程度なら自宅で様子見してください」と言われる可能性もありますが、我慢すべきなのか、本当に危険な状態なのか分からない不安は解消されます。

妊娠中は様々な心配事が頭をよぎるので、1つでも解消しておきましょう!

赤ちゃんへの影響

一番心配なのはおなかの赤ちゃんへの影響だと思いますが、つわりで食事を取れない・すぐに吐いてしまっても母体からの栄養で十分に成長が可能だと言われています。

ただ、ろくに食事が取れなければ当然母体は弱ってつらくなってしまうため、心配な症状があれば早めに解消することが重要です。

【体験談】重症妊娠悪阻で入院した妻の場合

タイトルに書いているとおり、妻は重症妊娠悪阻で入院しました。

妊娠・出産はひとそれぞれと言われていますが、何かの参考になればと思い紹介します。

発生した時期

いつ重症になったか明確には判断できませんが、妊娠10週で初回の妊婦検診に行った際、急激な体重の減少が確認されたためそのまま入院となりました。

体重は日ごろから測っていたので減少には気が付いていたものの、何を食べても飲んでも吐いてしまうので「そんなものだろう」程度にしか考えていませんでした。

症状・治療

妻の場合はとにかく吐き気が強く、ウィダーインゼリーでも飲んでは吐いてを繰り返してました。

うみそだ
うみそだ

もはやトイレの住人と化していたのでトイレに行くときは妻の許可が必要です笑

産院で診察した結果、強い吐き気からくる脱水症状との診断でした。

「重症妊娠悪阻により加療を要する」的な診断書も出されたため、会社によっては人事担当に提出して有給休暇にできるかもしれません。

症状の経過や感想はこんな感じです。

日数症状の経過や感想
入院当日突然入院することになったので入院グッズ(歯ブラシや下着など)を準備。出産以外の入院は相部屋だったのでイヤホン重宝した。
これまで飲んでいた吐き気止め(不妊治療を受けたクリニックで処方されたもの)は何か聞かれたが薬の名前は答えられなかった。処方された薬は写真を撮って夫婦で共有しておくと便利。
入院2日目初日から10時間かけて点滴したことで、2日目にして症状はだいぶん軽くなった。点滴はもちろん、不安なくぐっすり眠れたことも回復につながったらしい。
食欲も出てきたので食事で出されたバナナやメロンは完食したが、晩ご飯の味噌汁は吐いた。
「胸のつっかえがなくなった、立った時の疲労感が軽くなった!」
入院3日目症状はかなり軽くなったが、点滴が1日2本で安定するまで退院できないと言われた。
「疲労感はだいぶん良くなったけど気持ち悪さはまだある。つわりはまだ終わってないみたい。でもあんまり吐かなくなった。」
入院4日目退院できるようなので午後に退院。大事を取って妻は翌週まで仕事を休みにした。

まとめ

重症妊娠悪阻の基本的な情報と体験談を紹介しました。

妻は「吐き気が強いけど他の妊婦さんも経験してるから…」と我慢していましたが、実際には妻の症状は重い方で、そう診断されたときは少し救われたような気がしました。

体重の減少などがなくてもつらい症状が続くなら病院に相談してみるのもありだと思います。

吐き気止めを処方してくれたり、生活のアドバイスをもらえるかもしれません。

なかなか明るい気持ちで過ごすのが難しい時期ですが、病院に頼るという選択肢もありますので、深刻に考えすぎないようにして過ごしましょう!

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